小悪魔王子
「あのさぁー。今日は僕の貴重な休みの日なの。わかる?」
「はい。」
「アンタと違って僕は忙しいから。」
失礼なっ!!
と言いたいが確かにそうなので言えない。
「なのにアンタまじうるさすぎ。」
「すいません。」
自覚はあります。
「そー思うなら僕の言うこと今日一日聞いてよ?」
「えっ?」
今何て?
「だから、僕の言うこと今日一日聞いてよ。」
「えぇぇぇぇぇ!!?」
そんなこと言われましても......
「うっるさい。何かある度に叫ぶのマジうざい。」
風斗くんは自分の耳に手を当てている。
「だって!!風斗くんが....!!」
「僕が何?」
平然とした態度で私を見てる風斗くん。
何でそんな態度とれるのよ!!?
「僕、久々の休日だったから誰かと遊びたかったんだ。」
少し暗い表情になる風斗くん。
「ごめん。苺香チャン。」
風斗くんは悲しげに笑った。