九条祐輔の恋愛方程式。
その夜、僕は家に帰った。
荷物は遥が運んでくれていた。

「おかえり」

「ただいま」

「お風呂先に入って」

「うん」

脱衣室に行き、服を脱ぐ。
洗濯物を入れるかごに、洗濯物を入れた。

「ん?」

洗濯物を入れるかごに、赤に染まったタオルが一枚。茶色に染まったタオルが二枚あった。

「なんだこれ?」

遥は美術の先生だったよな。
じゃあ絵の具だろう。

僕は気にせず風呂に入った。
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