九条祐輔の恋愛方程式。
部屋にはいると、
昔と変わらない面影があった。

そして変わり果てた、
父と母の姿。

「おっ、新入り。
吐かねぇのか大した奴だ」

年配の刑事は俺の肩を叩いた。

「どうも」

平静を装ったが、
声が震えていた。

死体は無惨だった。

頬を剥がされ、
両目に鉛筆が刺さり、
腹に彫刻刀。

誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?誰だ?

誰だ親父と母さんを…。
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