あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
私はバシッと黒川の手を払った。
「痛てぇー」
ビックリしたー…
「いきなりそんなことするからでしょ。」
嘘。一瞬ドキッとしたから
「ふーん。女ってみんなすぐ俺に惚れると思ってた。」
「は?」
ふざけてんの!?コイツ…
「だってみんな俺の外見だけ見てさ勝手にイメージ作ってキャーキャー言うんだぜ?
俺の外見だけじゃ俺の中身は見えないっての。それで付き合ってくれっつーし!?なめてんのかって感じ!つーか女ってみんなそんなのだと思ってた…お前みたいなんもいるんだな」
黒川は早口で喋った。
その時、私は無意識に言葉が出てた…
「私といっしょ…」