あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
一見落着…かな…?
西崎は悔しそうに 走って行った。
人気者と一緒にいると ほんと大変だなぁ…。
「マジこえーなお前!」
「俺が見ても怖いし。」
後ろから拍手と言葉が 降ってきた…
ちょ、えっ!?見られてた?
「やっぱお前最高だわ!」
ニカッと笑う勇輝
「えぇ!?」
「百合、レディースのヘッドとか余裕じゃね?」
爽也も笑う。
何?幻滅じゃないの?
「ほら、あいつって基本調子乗ってんじゃん?女子も男子もみんなあいつの言うこと聞くし…で、俺が言っても聞かねぇしさ。お前がガツンと言ってくれて助かった、あいつあのまま大人になったら苦労するだろうし・・・」
わっ、勇輝そんな事思ってたんだ・・・
「うん。私も西崎は自分勝手過ぎて許せなくて…」
爽也はいきなり話に入って来る。
「こいつの言ってる事はよく分かんないけど、百合に何もなくて良かった。」
爽也がホッとする。
ボッ!!!
私は無意識に後ろを向く
ヤッヤダ。爽也がいつもの 三割増しで輝いて見える!
『カッコいい』が 初めて分かった気がする。
どーしよう…顔見れないよ
勇輝が私の顔を覗く
「何、考えてんのかなぁ?」
ギクッ!
バレてる感じ・・・?