あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



掃除が終わって 私はボーッとしていた。


「ひゃっ!!」


何!?
なんか冷たいものが ほっぺに・・・


勇輝だった。

「いつまでボーッとしてんだよ、帰るぞ。」


時間がたってんのに
まともに勇輝の顔が 見れない。


なんか罪悪感でいっぱいだ…


「なんだ?落ち込んでんのか!?これあげるから元気出せよ。」

勇輝は冷たいレモンティー をくれた。
私が好きなやつ・・・


「ありがと。はいお金」

私は小銭を勇輝に渡す


「は?いいって。素直に奢られとけよ」
勇輝は受け取らない・・・
「何言ってんの?彼氏でもない人に奢ってもらう訳ないでしょ!」

これは常識!


「素直じゃねーなぁ。ったく…」


はあ!?

「何か文句ある?面と向かって言えよ。」


ダメだ。今日のノリが
まだ続いてる・・・


「おー怖っ。それぐらい俺にも奢らしてよって…ね…」

勇輝が切なそうに言う



「そんな言い方してもダメ!!」

私は無理やり勇輝に
小銭を渡した。


「ちぇー厳しー」


勇輝は指をパチンと鳴らす。




もー、悩んでたのが
嘘みたいだよ。
勇輝と話してると‥



「やっと笑った。」


勇輝はふっと笑う


えっ!?


「百合笑わねーんだもん。楽しくねーよ」


ケラケラ笑う。

そんな顔出てた訳!?
私最悪ー!!





「ちょっと悩み事!」


私はごまかす・・・




勇輝はニヤリ。
「俺がお前の悩みを当ててやろーか?」



えぇ?









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