あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
◇対決!
*勇輝side
俺は今、ベッドに寝転がっている。
「クッソ!俺は何やってんだよ。」
俺は壁をガンっと殴った
百合が強かったから良かったものの…
もし――・・・・・・。
俺は百合が大事な時に守ってやれなかった。
何が百合が好き。だよ!
そばにいてやれなかったのに 偉そうに言いやがって…
すごいいらだちがあって自分をコントロールできない。
クソ、イライラする。
つか、俺爽也にも勝てねーんだな・・・。
何が違う?
あいつは何をしてカッコいいと百合に思わせたんだ!?
こんなに余裕がない俺は 生まれて初めてだ。
コンコン。
あ゛?誰?
「お兄ちゃん、何してんの?」
ニコニコと言う。
なんだ梨央か…。
梨央は俺の2歳下の妹。
「別に。」
ムスッと言った。
「やだー、お兄ちゃんイラつきすぎー。」
梨央はクスクス笑う。
「何しに来た?」
めんどいんだよ。
早く出て行ってくれ。
梨央はトスンと俺が 寝転がっている横に 腰を下ろす。
「お兄ちゃん、最近彼女出来たよね?」