あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
あーめんどくさい!
「お前、いい加減にしろよ?」
だんだんさっきまでの
苛立ちが梨央に向けられる
ビクッと梨央が身震いする
「だって、お兄ちゃん必死で…今まで何にも余裕だったのに!…」
俺はジッと梨央を見つめる
「………っ!!じゃあ最後に一個だけ!…お兄ちゃんはその人のどこが好きなの…?」
はい、きためんどい~
百合のどこが好き、かー
つーか、初めは俺の顔だけ見ないんだってビックリして…興味本位で付き合おうっつって。断られてー気つえーくせにすぐ赤くなって、所々優しくて、可愛いなって女子に初めて思ったんだっけ?あとは自然に好きになったなーで、やっぱ…
「全部かな…」
「認めないもん!いつも、これぐらい言ったらお兄ちゃん彼女と別れてくれたのに…やっぱ本気なんだ…」
だから、さっきから言ってるじゃねーかよ。
「お前、百合になんかすんなよ?」
梨央はベーッとして
出て行った。
梨央か…
そんな存在も忘れてたな…
でも、一つ梨央に
感謝したい事がある…
やっぱ俺は俺だし。
爽也の真似したって
逆に嫌われそうだしな。
俺は俺なりに百合を
大切にしてたら大丈夫だ。
百合を好きになった時の
気持ちを思い出して良かった…なんか恥ずいけど///
まあ、かなり俺テンパって たんだな・・・
梨央の言った通り
カッコ悪っっ!!
全てはこれから!
なんとかなるだろ。
こんな楽観的な考え方も 初めてかも…//