あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



あーめんどくさい!

「お前、いい加減にしろよ?」

だんだんさっきまでの
苛立ちが梨央に向けられる

ビクッと梨央が身震いする


「だって、お兄ちゃん必死で…今まで何にも余裕だったのに!…」

俺はジッと梨央を見つめる


「………っ!!じゃあ最後に一個だけ!…お兄ちゃんはその人のどこが好きなの…?」


はい、きためんどい~


百合のどこが好き、かー
つーか、初めは俺の顔だけ見ないんだってビックリして…興味本位で付き合おうっつって。断られてー気つえーくせにすぐ赤くなって、所々優しくて、可愛いなって女子に初めて思ったんだっけ?あとは自然に好きになったなーで、やっぱ…


「全部かな…」



「認めないもん!いつも、これぐらい言ったらお兄ちゃん彼女と別れてくれたのに…やっぱ本気なんだ…」


だから、さっきから言ってるじゃねーかよ。


「お前、百合になんかすんなよ?」


梨央はベーッとして
出て行った。


梨央か…
そんな存在も忘れてたな…


でも、一つ梨央に
感謝したい事がある…


やっぱ俺は俺だし。
爽也の真似したって
逆に嫌われそうだしな。

俺は俺なりに百合を
大切にしてたら大丈夫だ。


百合を好きになった時の
気持ちを思い出して良かった…なんか恥ずいけど///


まあ、かなり俺テンパって たんだな・・・

梨央の言った通り
カッコ悪っっ!!



全てはこれから!
なんとかなるだろ。


こんな楽観的な考え方も 初めてかも…//









< 127 / 310 >

この作品をシェア

pagetop