あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
私は男共を睨む。
「ふっ、その顔いつまで続くかな?」
桜井…自分は椅子に座って観戦か…。いい気なもんね…
ガッ!!
私は吹っ飛んだ。
いっつ!!
右頬を思いっきり殴られた…。
「クリーンヒット!?やりぃ!」
男が騒ぐ…
このヤロー!
私はその男を投げ飛ばした
「痛いんだよ。私、柔道だって出来るんだからナメないでよね!!」
私はまた違う男を蹴ろうと した。
その時!?
「…ゥグッ…」
私は口を塞がれた。
「今だ!!手も抑えた。早く殴っちまえっ!」
しまった!
ミスった!!
でも、こんなの普通有り得ないもん。
男が女子を殴るなんて、そんなの本気でやるやつ…
私はみんなの目を見て ハッとなった。
こいつら目が異常…。
つか、喋り方もラリってたり変な動きしてる奴も…
男が何かをパサッと落とした。
!?
「…っく…ぃざ…ぃ」
覚せい剤!!
「おっ、気づいた?そだよーあんたもヤる?楽しいよー」
落としたクスリを拾いながら 男は私に話しかけている。
「さーてそろそろ、お楽しみtimeだー!ギブアップで雪仲さんと付き合うならいつでも受け付けるぜぇー?」
ケラケラと私を押さえてる 男が笑いながら言う。
最低、こいつら。
バキッ、ドカッ…
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
かっ!はっ…
ハァハァ…
痛い…
「もう、意識ないんじゃねコイツ。生きてるー?大丈夫ですかー?大丈夫な訳ないか。」
うっすらとそんな声が 聞こえる。
もう、やめてよ…
許して…
助けて…勇輝…。