あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




「話聞いてる限り、百合大変な事なってんじゃん!一番初めのは私のせいだけど…」

千香が申し訳なさそうな顔 になる。

「この前のだって。で、先週のでしょ!?どんどんエスカレートしてるし…」



うん、それは思ってた。


「ヒドいよ?黒川と付き合う前からこれじゃ、思いやられるし…マジで考え直したら?」

「それじゃ、私がこの前体張って頑張った意味ないじゃん」


私は千香のおでこに デコピンする…

「大丈夫!!確かに、勇輝好きになってからロクなこと起きてないけど…」


いや、ホントマジで。

「どんな事があっても、大好きだから!」


千香はおでこをさする


「あー、ノロケなんかいらない!そんな話してんじゃないし~。まあ、百合が大丈夫って言うなら大丈夫か…」


ホントはすごく不安 また起きたら…
でも、勇輝を諦める 気は私にはない…


「つか、おでこ痛いんですけど!?」

「あはは。ごめーん」


私と千香はじゃれあう

「でも、百合ホント最近言葉遣いとか優しくなったよね?前はもっと冷たかったイメージあるわ、千香。」


「そうー?多分、心開くようにしてるからだよー?」

クスクスと私は笑う

「ちょっと、今までは心開いてなかった訳!?」


千香はポカポカと私を 叩く。

「あー、やめてって!!ごめん、ごめん」


キーンコーン カーンコーン



「早く座りなっ!!」

私は千香を急かす

千香は私にベーッとした



千香、可愛いーっっ



さて、さっきから ちょっと気になる事が あるんだけどなー?














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