あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



私は勇輝を見た


「勇輝、今日変だけどどーしたの?」


今も、まだ私が心配でたまらないって顔してる。


「…やっぱ、俺と付き合うとロクな事ないぜお前。今のうちに別れといた方がいんじゃねーの?まぁ付き合ってもねーけどな」


ハハッて勇輝は笑った。

顔は笑ってるけど、かなり 青ざめている。


バシッ!!!



勇輝の頬が真っ赤に 腫れ上がる



私の声は震えた…


「ってぇな!」

「勇輝は私と別れたいの?」
ダメだ、涙声になっちゃう



「んな訳ねーだろ!」


勇輝はムキになってる
「でも、もう2回も百合守れなかったし…」


「勇輝らしくない!そんな弱気な発言っ」


「は?お前の事、大事に思ってるからお前が幸せな方に行った方がいいって言っ」

私は涙を目にめいっぱい 溜めて、精一杯の笑顔で


「私は、勇輝のそばにいることが一番の幸せなのっ!!それに男なら、私のこと体張って守る!ぐらい言ってよねっ」


「守る気はあるけど、守れなかったから…」

悔しそうに歯ぎしりしてる


私は背伸びして 勇輝にクッとキスをした

ヤバっ、顔あっつ///
自分からキスすんのって こんな恥ずかしーんだ?
勇輝すごー…


唇をそっと外す


「勇輝には、どーしょーもなかったの分かってるからっ!守るって言ってくれたらそれでいーの。バーカ。」


ニコッ!


勇輝は顔が赤いやら 緩いやらで…。


「うーわ、またやられた。んなこと言うと俺、調子乗ってお前の事一生離さねーぞ?」


「どーぞ。」

こっちだって嬉しいよ?


「…百合の事、何があっても守るから…」

キャー、勇輝真っ赤。
可愛いー!!


「任せたよ?」


「おぅっ!」


2人して顔が真っ赤 だけど、また元の 私達に戻れたかな…?














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