あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
勇輝の顔にもう曇りはなくて…
すっかりいつもの自信満々の 顔になってる。
!?
え?どーして!!
最近、不安そうな勇輝ばっかり見てるから!?
勇輝がキラキラ光ってる
これがギャップ!?
勇輝が私の顔を覗き込む
「あれ~?もしかしてカッコ良く見えるとかー?」
キャー、こっち見ないで!!
からかわれるのムカつく!
「ヤだ!!見えないし、こっち見ないでよっ//」
必死、必死。
「俺の顔見て、もう一回言ってみろよ。」
もう、いきなり真剣な 顔するの禁止!!
手を掴まれて、至近距離で お互いガン見。
やーーっっ//////
「…カッコいい…です」
顔、火出そう。
イジワル~//
「よく言えました。」
私はポンポンと頭を叩かれた
子供扱いしてー!!
ニヤニヤしてる勇輝から 少し離れる。
すると、グイッと引っ張って連れ戻される。
「俺から離れんなよ…」
だって!!
あのねーこっちは顔見れないのっ!
もう顔から火出てるよっ
「・・・・・っっ//」
声が出ない。
「お前が放すなっつったんだぜ?誰が放してやるかよ。」
勇輝の悪魔ー!!!
鬼ー!!
でも、気付けば 勇輝の膝の上に私が 乗っている状態で…
後ろから抱きつかれている
これって、一応顔見えないし恥ずかしいけど大丈夫な状態じゃん!?
悪魔とか鬼とか
言っちゃったけど ちゃんと考えてくれてんだ…
「百合、あったかい…。なんか安心する。」
子供かっっ!!
「ははっ」
「赤い顔の子がやっと笑ったー」
勇輝が面白そうに言う
「あっ、喋れてる…」
「なっ?」
勇輝は満足げ。
「何もしてないじゃん、勇輝。」
クスクス。