あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「…んで百合が謝んだよ。カッコつかねぇじゃん俺…。」
勇輝は小声で言う
えっ何?
聞こえない…!!!
もしかして、
謝り方とか
ダメだった、みたいな?
勇輝は顔に右手を当て
左手を腰に当てている。
顔が下向いてるし、
めちゃネガティブっぽく
見える・・・・。
私は、
勇輝の袖をツンと
引っ張った。
「え!?」
「あの、ごめん…ね?」
勇輝の反応を見る
バッと後ろを向かれた
え゛ぇ!?
何で?どこがダメ?
勇輝は地味に
私から遠ざかって行く…
ちょっとぉ!!
「ワリィ、百合。ちょい出て来るわ!!」
「は?」
ガラガラーと
扉を開け、勇輝は
どこかへ
行ってしまった。
「も~、何なのよぉ。
私的には今すごく
頑張ったのにーー!!」
誰もいない
空き教室で
私は1人叫んでいた。