あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
*勇輝side
俺は、空き教室から
出て誰もいない
廊下を走った
俺らの教室に
たどり着く…。
廊下にある教室の壁に
背中を預けた。
そこでズルズルと
片手を口に当て座り込む。
・・・・・・・・
…やっべ。
…やっべ!
…やっべ!!
何だよあの
ハンパない可愛さ。
反則だろ?/////
俺が悪いのに、
謝ってくるとかもう
いいやつすぎるわ。
どうしてやろうか?
可愛いすぎて
たまらない…。
だからいつも、
離したくなくなるんだ。
「ぁ~。あいつの前で
平静装える自信がねぇ」
俺は叫んだ。
しかも、
首傾げて
「あの、ごめん…ね。」
って!!って!!
キュンってキたし。
やめて欲しいわ
誘惑すんの。
自覚ねぇんだろーけどさ
…俺らの教室の横には
階段がある。
そこから、甲高い
声がした…。
「あっ、いた。黒川だー!」
…っせーな
あ゛ぁ!?