あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
振り向いた
そこには5人の女子…
こいつら…誰?
制服見る限り1年だけど。
「くるみがぁ、朝この時間に空き教室で黒川見たって言うからさぁ、マジか来てみたんだぁ」
1人の女子が喋る。
つか、喋り方うざ。
何こいつらミーハー?
「イエーイ☆くるみの1人勝ち~お前ら奢れよー」
2つぐくりの女子が
飛び跳ねている
ミーハー…じゃ
なさそうだな。
「何、お前ら用それだけ?」
早くどっか行って
欲しいんだけど…。
「う~わ、黒川キッモー」
お前らがな。
てか、珍しいなこいつら。
俺って、基本くん付けか
様付けだし?
呼び捨てとか、女子じゃ
あんまねぇな。
超うぜーやつだけどさ俺。
周りがそう呼ぶんだから
仕方ねぇよな?
…ふーん。
確かに、そこらの
女子よりかは
全然可愛いかも。
偉そうなだけあるわ
「まぁ、用はそれだけじゃ
なくてぇ…」
くるみとか
いうヤツが喋る
まだあんの?
「そっ。ほんとに用が
あるのは美姫なんだぁ」
5人の中で
ひときわ可愛い女子が
言いながら前に出る。
「で?何。」
俺は聞く
「もーマジ黒川ウザイ~」
一番始めに喋った女子が
喚く。
「黒川は、ラッキーボーイ
だよ?なんたって美姫と
付き合るんだから♪」
「は?」
「も~、黒川賢いくせに
頭回んないのぉ?
美姫が黒川の彼女に
なってあげるって
言ってんだよぉ!?」
少し怒り気味に美姫って
ヤツは喋った。
「はぁ?無理。」
「ぇ?」
美姫ってヤツは
一瞬固まる。
「…プッ、ハハハッ!!
美姫の彼氏断るとか
初めてじゃね?
どうすんの、美姫ー」