あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
*百合side
「…んあ?」
間抜けな声が出る。
「お前寝過ぎ。」
クックックッと笑う
勇輝が後ろにっ!!
何で!?
てか何この体制?
つか、今何時?
頭には?マークがいっぱいで…
そんな私に手を
差し伸べるかのように
勇輝は喋る
「今は、放課後ですけども?お姫様。」
まだ笑ってるー
てか
「放課後ー!?」
「寝過ぎじゃん、私!!」
「マジそれ。」
勇輝がニヤニヤする
「何で起こしてくれなかったのー?」
わーどうしよー…
「だって。」
だって…何!?
「百合の寝顔が可愛いすぎて…」
「なっ//////」
えっうっあっ…
「そんなの理由にならないもんね!!」
やめてー
そんなこと言うのー//
「えー?」
勇輝は苦笑。
夕日を見て私は叫ぶ。
「あ゛ーどうしよー」
「そんな事よりさ…」
そんな事!?
私はパッと振り返る
「百合なんかしてほしい事ない?」
何いきなり。
勇輝にしてほしい事なんて…