あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




・・・・・・・・・・・


あるっ!!


「えと、あのね…勇輝?」


「急にしおらしくなんなよ。」

ニヤニヤと笑われる


「あのねっ(怒)」


もうっ!!


「悪かった、悪かった。


で、何?」


いきなり優しく

聞かないでよ~。



「…っ……としたいなぁなんて。」

なんか恥ずかしいかも


「はい?」


やっぱり聞こえなかった?

うぅ…


「デートしたいなぁ…なんて」

そうなんです。


実は私たちデートしたこと


ないんです!!


勇輝はヤンキーだし


なんか色々集まりとか


あるみたいで。

(よく分かんないけど…)


ちょっと初デートが


したいなぁって。


ダメかな?


忙しいもんね…。


勇輝固まってるし。


「お前さ…」


「うん。」


「そんなんでいいわけ?」


えっ!?いいの?


「そんなんっていうか、


それがいいかな?」


ちょっとビックリ。



そんなん なんだ。


「おっまえ可愛いなぁ!!」

「へ?」


頭をよしよしされる


「ちょっと勇輝ー?」


「ん?」


ヤバいくらい

カッコイい…


「もう。子供扱いやめて//」

ハズいし。


「ドコ行きたい?」


えっ!?


「遊園地っ!!」


絶対、絶対遊園地だよ!


「遠足行く小学生かっ!!」

カハッと勇輝は吹く。


「あっ…。」


しまった。


「そこが百合の可愛いとこだけどな?」


何そのフォロー。


「いつがいい?」


えっ…と…


「今週の日曜とかはっ?」


くっくっくっと

また笑われる。

だって楽しみなんだもん。


「了解。」


ほっぺに

優しいキスを

もらった。
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