あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



一瞬の沈黙のあと


3人が一斉にブハッと吹いた

え?


何、面白いこと言った?


「彼女、名前なんていうの?」

実敦って人が話かけてくる


「黒川…百合、です」


同じ名字って言うの


嫌だな。


でも、実敦さん?は


そんな事には


反応しなかった。


「百合ちゃんね。ほんとオモロいねー君!」


「はぁ…。」


くっくっくっと


直人くん(年下っぽいので)

はまだ笑ってる。


何がっ!?


イラついてきた私に

勇輝はフォローを入れた



「俺らはな、グループを組んでんだ。」


「グループ?ヤンキーの?」

「そっ。」


実敦さんが口を挟む
すると、直人くんが喋った。

「百合さんって可愛いくて、天然なんすね?」


ムカッ!


外見だけの判断…


「こいつ、そんなんじゃねえから。」


勇輝のそんな一言が


スッゴい嬉しかったり//


「そうなんスか?すんません。勝手に判断して…」



あっ素直…


「いいよな、百合」


「あっ、うん。」



こうやって、ほんとの


こと先に言った方が


いいのかも。


「気ぃつけます。」


うわ、いい子だなぁ


私だったら


キレるかも……。


「百合ーっ、ちょっと遅れてごめーんっ!!」



奈美が走ってくる


爽也は歩いてるけど…








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