あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「やっぱ無理ー!!」
ダンダンダンと
列が出来ている階段を
かけて降りていく。
「私、ジェットコースター
無理だから
頑張って!
ごめん、見とく。」
ふぇ?
「え、ちょっ
早く言ってよ!
並ばなかったのにぃ」
私は下に向かって
叫ぶ。
「大丈夫!
爽くんには
好きなのに乗って
欲しいから。」
そうかもだけど…
「ほんじゃ、行ってくんわ」
Σはぃ!?
爽也何言ってんの?
「good ruck☆」
奈美もなに今日一の
笑顔で言っちゃってんの!?
「ほら、行くよ。
お姫様?」
ジェットコースター
がきた…
ヒョイ
!!?
「ちょ、爽也何して…」
私は爽也に抱きかかえられる
「百合は俺のだ。
触んな。」
……勇輝。…てかっ!!
Wデートって
こんなに大変なものなの?
波乱万丈の予感です…。
ー4時間後ー
「じゃ、俺ら昼飯
買ってくっわ」
「行ってらっしゃいー」
ちょっと遅い
昼食をみんなで食べます。
3人でここ来れて
良かったなぁ♪
スッゴい楽しいよー
……??なんかおかしいなぁ…。
いやいやいやいや、
まず3人じゃねえし!!
「ちょっと奈美!!」
「んー?」
ストローでちゅーと
ジュースを吸っている奈美。
「んー?じゃない!!
あんたホントに
邪魔する気あんの!?」
存在忘れかけたわっ
ギクッと
奈美がわかりやすい
動きをする。