あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



――――――――――――――

*奈美side


「なっなに?爽也くん…」

突然、


呼び出された私は


ビクビク…。


「俺に言うこと


あるだろ?」


わっ、怖い。


えと…


あっ!


「百合のこと…


途中で止めてくれて


ありがとね…。」


「あれは…、


俺が悪いから。


止めんのは…


当たり前だし。」


「それでも、だよ!


確かに悪かったかも


知んないけど


途中で止めるのも


勇気いるから…。」


「んな事ねぇって!


お前、俺を


買いかぶりすぎ。」


えーそうかなー?


「えっと、じゃあね?」


私はその場から


離れようとする。


「ちょっと待てよ!」


手を掴まれる。


「キャア!/////」


わわわわわっっ


「あ。


嫌だった?ごめん…」


スッと手を放される。


「ィヤだなんてそんな…」


モゴモゴと喋る


「あの、俺が


途中で止めたら


話したい事あるって


言ってたよな?


聞こうと思ってんだけど…」


あぁ!!


そんな話もあった。


爽也くんが止めて


くれたら聞いて欲しい


事がある…なんて


偉そうな私…。


「あっ、それは…


えっと。」


「うん。」


「あの…~~っっ!!」


言えません!!


言えない、言えない


こんな事…


「あっ、もういいなら


別にいいんだ。」


爽也くんは


出て行こうとする


「待って!」


今度は私が手を掴んだ


「言うから…」









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