あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「いいんですかって


お前こそいいの!?


俺、普通に


百合の事追っかけたり


すると思うけど…」


爽也くんは私の答えに


焦り出して…


でも。


「だって、


仕方がないじゃないですか

それに


私が百合には


負けないんで大丈夫です」

負けない、負けない。


「ブハッ!!」


「?」


何で笑ってるの!?


「マジおもしれー」


なんか面白いこと


言った?私。


「期待してます」


ふんわりとした


笑顔で言ったら


爽也くんはいきなり


近づいてきた。


えっ!?何、何?


「じゃ、ルールその1ね。」


ルール!!?


「俺には、


敬語を使わないで」


へ?


「同い年なのに


敬語なんて可笑しいでしょ」

それも…そうかも。


「返事。」


わっ、かっこいい…


「はぁい。」


ふっと爽也くんは


笑う…


えっ!?顔が近づいて。


ゆっくりと、


私と爽也くんの


唇が重なった…。


「…ウッうわ~ん」


ポロポロと涙がこぼれ落ちる

「えっ?どしたの?」


爽也くんは優しく

聞いてくる。


「私っ、ファースト…


キスで…ぐすっ…


だいずきな…爽也くんが

キスじでくれるなん゛て

…」


ボロボロ涙が…


「うん。」


またそこでじっと


爽也くんが聞いてくれてる

から…余計…


「う゛っ嬉しくてー」


「んだよ、んな事かよ」


「?私には大事な…」


「もう、ファーストキス


なんか思い出してる間ないから」

ちゅっ。


//////////

「ウッ…」

「ほんと泣き虫。」




< 207 / 310 >

この作品をシェア

pagetop