あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「なんだよお前!」
雪仲は戦闘態勢だ。


てか何この状況!? 【真ん前雪仲。真横勇輝。】


雪仲も学年トップ3 に入る人気者だから 周りの女子がうるさいうるさい


勇輝は何故か怒っている。

「何で、んな顔してんだよ」真っ赤な顔してる私に勇輝は言った。


えっ!?

「これはなんつーか
えっと、雪仲の言葉に ドキドキしたから・・」

ぎゃー、馬鹿私! 何、馬鹿正直に答えてんの!?つーか、昨日「中身見てからじゃないと」みたいな事言っといてそれかよって感じじゃん!?


「百合ちゃん!」 雪仲超嬉しそー…


勇輝は・・・ 信じられねぇって顔をしている。



やっぱり・・・。



周りの女子はキャーキャー
言いながら「修羅場ー?」 と嬉しそうだ。


勇輝はボソッと 「何で俺以外にドキドキしてんだよ。」

と言った。



「~~~~っっ!!?」


私はびっくりして 声にならなかった。

飽きられた訳じゃなかったんだ!!


勇輝の声は、私達以外に 聞こえなかったみたいで 絶句してる私に周りは 変な顔をしている。


「何言ってんだよっ!」 雪仲が怒った!!


ガラガラ~
「着席ー」
担任だ。

雪仲は「~~っ!」 と声にならない声を 出してダッシュで帰って行った。



そして、勇輝は 自分の席につく間際 私の耳にフッと 言葉をかけた。



「俺は昨日から お前に一目惚れだから」



「っ!!?」
< 21 / 310 >

この作品をシェア

pagetop