あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「なんだよお前!」
雪仲は戦闘態勢だ。
てか何この状況!? 【真ん前雪仲。真横勇輝。】
雪仲も学年トップ3 に入る人気者だから 周りの女子がうるさいうるさい
勇輝は何故か怒っている。
「何で、んな顔してんだよ」真っ赤な顔してる私に勇輝は言った。
えっ!?
「これはなんつーか
えっと、雪仲の言葉に ドキドキしたから・・」
ぎゃー、馬鹿私! 何、馬鹿正直に答えてんの!?つーか、昨日「中身見てからじゃないと」みたいな事言っといてそれかよって感じじゃん!?
「百合ちゃん!」 雪仲超嬉しそー…
勇輝は・・・ 信じられねぇって顔をしている。
やっぱり・・・。
周りの女子はキャーキャー
言いながら「修羅場ー?」 と嬉しそうだ。
勇輝はボソッと 「何で俺以外にドキドキしてんだよ。」
と言った。
「~~~~っっ!!?」
私はびっくりして 声にならなかった。
飽きられた訳じゃなかったんだ!!
勇輝の声は、私達以外に 聞こえなかったみたいで 絶句してる私に周りは 変な顔をしている。
「何言ってんだよっ!」 雪仲が怒った!!
ガラガラ~
「着席ー」
担任だ。
雪仲は「~~っ!」 と声にならない声を 出してダッシュで帰って行った。
そして、勇輝は 自分の席につく間際 私の耳にフッと 言葉をかけた。
「俺は昨日から お前に一目惚れだから」
「っ!!?」