あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
百合 勇輝
×
奈美 爽也
百合と奈美は
隠し通せるのか!!?
――――――――――――――
*百合side
「なあ、聞いてんの?」
「うん。聞いてるよ?」
「じゃあ早く言えよ」
「別に何も…ないし。」
勇輝は
いきなりニヤニヤ
しだした。
何?
「どーしても
教えてくんないなら
実力行使しか
ねぇよな?」
「へ?」
「こっち来いよ。」
わっわっ
またグイグイ
引っ張られるー
今度は思いっきり
人混みの中。
なんなわけ?
勇輝がふっと笑った。
その笑みが怖すぎる…
――――――――――――――
*爽也side
「はぁ?
言った!!?」
奈美さん全然
隠しきれませんでした。
「ごめん…。」
何言ってくれてんの!?
だから百合が
おかしかったんか…
「ほんとにお前はぁ~」
イライラ。
「う゛ーごめんー」
やべ、
これ以上言ったら泣く。
あいつらには
自然体でいて
欲しいのに…
ちっ、どうしたもんかな…
「あの…爽くん…?」
出た上目使い。
「あーもういいよ。
そんな時もあるし」
奈美のこの笑顔が
見たくてこんな事を
言ってしまう…
俺って甘ぇな。
勇輝なら、
もっと責めそうなのに…