あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
*百合side
周りには大勢の人…
だってここ広場だしっ
「えっ!?
何アレ、めちゃくちゃ
イケメンがいるん
ですけど!」
とか…
「ちょ、イケメン
じゃない!?
でも彼女つきかぁー」
とか
「彼女いるけど
そんな可愛くなくね?
釣り合わないってか…
あたしのが
可愛いし。」
とか…
「おい、アレ
黒川 勇輝さんじゃね!?
何でこんなとこいんだ?
しかも彼女連れ?」
とか…
「ちょっと逆ナン
してみよっか?」
とか。
もう何がなんやら…
どーせ
釣り合ってないですよーだ
私がキョロキョロ
していると…
はあ。と
勇輝が溜め息をついた
「俺にくっついてきたり
俺のこと見なかったり
手間かかるやつだなぁ」
「手間なんて!」
「お前はお前らしく
俺を見てたらいいの。
無理しなくていいし…」
…無理なんかしてないもん
「してんの。」
うっ心を読まれる。
「はぁい。」
とりあえず返事
チュッ
「はぁ!?ちょっ」
勇輝はいきなりキス
この大勢の前で!?
って感じ。
周りからは
耳を塞ぎたくなるくらい
の悲鳴。
「早く言えよ?」
「へっ?」
疑問系に疑問系で返す私。
勇輝の唇がまた
私の唇に重なった。
おいおいおいおい!!
めちゃ恥ずかしい
んですけど!?
誰かコイツを私から
離して~!