あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
◇信じてた…
「私、私ー美姫だよぉ~」
美姫?
だれだっけ?
「誰?」
でもなんか
そのウザイ喋り方
知っているような…
「誰?って…」
はぁーと美姫ってやつは
ため息をつく。
「相変わらず失礼だね。
美姫だよ、み~き!!」
相変わらず!?
あぁ、あの自意識過剰女か。
「アレね。」
「ちょっとマジウザいん
だけど~」
テメェだよ、ウザいのは
「何で俺の番号知ってんの?」
美姫?は答える。
「そんなの、美姫の
美しさにかかった奴に
聞けば一発だよ?」
学校で俺の番号
知ってんのは、親友の
遼太(りょうた)と
百合だけだ。
アイツ…
並みの美人には
教えねーけど、(アイツもある程度イケメンだから嫌われてもいい。)
このレベルだと無理か。 (断って嫌われたくないから)
遼太プレイボーイ
だからな…。
「ふぅ~ん」
まぁ別にそんな困らないか
「反応薄いなぁー」
「で?何でかけてきたの?」
前、脅したっつのに。
「ふふ。
私が今日何見たと思う?」
「は?」
「てかー黒川は今日
何してたのぉー?」
あーマジウザい。
ブチ
ツーツーツー…
ガチャ
俺の部屋のドアを
開ける。
「おぉ早かったな。
気、使わねーでもっと
ラブラブしてても
良かったのにー…」
遼太がいらん事を言う
あっ、さっきダチと
喋ってたっていうのは
遼太のことな?
「っせーよ」
「あれ?なんか機嫌悪い?」
?って顔をする遼太。
「俺の電番教えただろ?」