あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



遼太は分かりやすく


ギクッとした。


「怒んなよ、勇輝ー。


俺、ガチで好み


どストライクなんだー


美姫ちゃん♪」


はあ。


「狙ってるわけね?」


「絶対落とす!!」


やる気満々かっ!


お前、彼女(っぽいの)


5、6人いるだろが…


「だったら早く落とせよな。

電話かかってきたぞ今…」

「美姫ちゃんだったの!?


代わってよー」


誰が代わるかボケ。


♪♪♪♪♪~


クッソ、またかよ。


「ちょ、美姫ちゃんでしょ?

代われって!!」


「ちげー、今度は百合。」

うるせーから


嘘ついた。


「ちぇ、早く喋って来いよ」

「あぁ」


廊下に出て


電話に出る。


「ブッチするなんて


酷~い。」


「で、用は!?


何なわけ!?」


イライラさせんなよな


「黒川にとって、


大事な話なんだから


よく聞いてよねー」


大事な話?


「分かったから。」


「だから、黒川は今日


どこにいたのって!?」


しつけーな


「家。」


って答えとく。


「そーなんだぁ♪


今度行こっと。」


「来んな」


「もぉー。


あっ、でね?美姫は


今日友達と遊園地行って

たんだぁ」


遊園地?


ここらで遊園地って


いったら俺らが今日


行ったとこしかない…


「ふぅ~ん、で?」


何の話だ?


「焦んないでよぉ。


そこで誰を見たと思う?」

「はぁ?知らねーよ」


見られたか?


でも、だからって別に…

「ふふ。百合ちゃん♪」


は?百合?


そりゃいるだろ。







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