あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



俺が知ってると分かる


ような奴ってしれてる。


夕方らへんとなると


確実爽也だし。


「で、それだけ?」


「それだけって


彼女が他の男とキス


なんかしてたら一大事


でしょ!?」


うっせー


「そだな。


もう無いんだな?


切るぞ?」


「えっちょっ!…」


ブチ


ツーツーツー


予想してたけどショック


まぁ正直それ自体は


もぅいいんだよ。


どーせ最後に!とか


なんとか言われたんだろ?

甘ぇーからな百合は。


問題はそこじゃない


百合が俺に


言ってないということだ。

百合の性格だと言いそう


だけど、もういっか。


…とかも思ってそう。


そういうのはマジ


隠さねーで欲しい。


俺は百合を信じてるから


言ってくれるの待つ!


だってそんなん


隠しだしたら信頼とか


無いっつーことじゃん?

自分で認めてキスしたん

だったらそれを彼氏に


言う覚悟はあるだろ?


今日がみんないて


言いにくいんだったら


明日言ってくれるはず。

まぁ迷ってるかもだけど…


ガチャ


「おっかえり~」


ゲームをしている遼太


いいよな、コイツは


呑気そうで。


女だって、顔と


得意の口調で釣ってる


しな。美姫には逆に


騙されそうだけど…


「元気なくね?


どーした?」


こんな奴にも


分かるぐらい落ちてんのか

俺は…。


「遼太が羨ましいわ」


すると、


「何言ってんの!?


お前のが賢いし、


イケメンじゃん!?」


はぁー。


マジばか。











< 229 / 310 >

この作品をシェア

pagetop