あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「ばーか」
「は?
誉めたったのになにその
言い方!!」
プンプンと怒る
「いや、悩みなんか
無さそうだなと思って」
こんな能天気で
天然だとやっぱ嫌かも…
「俺だって悩みぐらい
あらぁ!!美姫ちゃんが、
相手にしてくれないとか
赤点取りそうでヤバい
とか。」
悩みあるだろ!?
みたいな顔で
見られても…
んなもん悩みじゃねーし
「つか、完璧人間の
お前が悩みなんてあんの?
ちょい言うてみ!?
聞いてやるから♪」
えっヤダ…
まぁでも人に意見聞く
のはいいことか。
「…あのさぁ、仮定だ
けどもしお前の彼女が
他の男とキスしてんの
知ったらどーする?」
コイツに聞いても
意味ないか?
「他の男とキスぅ!?」
うっせーって
「つまり浮気だろ?」
「浮気じゃねぇ!
理由があって…。」
浮気な訳あるかぁ
「あっ百合たんが
してたの?
で、それ聞いちゃった
んだ?」
「殺す…」
「あっごめんなさい!」
「ちげーっての」
クッソ。
「そだなー…別れる。」
俺は飲んでいたジュース
をブッと吐き出した。
「汚ねーなぁ」
「別れんの!?」
飛び散ったジュースを
拭きながら俺は聞く。
「だって裏切りじゃん。
それはダメでしょ?
話合って直るもんじゃ
ねーし。」
「だから
理由があんだって!」
話聞けっ
「そっか。でもムリだわ俺」
そーゆうもん!?
俺がおかしいのか?