あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



あっ!


ヤベ、部屋汚ねー…


「遼太帰れ」


「えっそんな酷いこと


言ってた?俺。」


「ちげーちげー。」


言いながらゲシゲシと


蹴ってドアの外に追いやる

「ちょ、今日は対決する


っつってたじゃん!?


おいっ」


問答無用で蹴り倒す


「次やったるから


今日は帰れ。」


はい。さよならー


「ぜってーだぞ!?


あと、うまい棒2本奢れ!」


なぜに2本?


「おっ…けー!」


パターン


思いっきりドアを


閉めたった。


「ぜってーだぞ?


嘘ついたら針千本


飲ませっからな!」


「はいはい。」


ドア越しにうるせー


んだよ。


さて、遼太も


帰った所で片付けするか


バタバタバタ…


今度はなんだよ。


ドアに俺の視線がいく


ガチャ


「お兄ちゃんっ!


明日、彼女連れてくる


って?」


「はぁ?」


誰にも言ってねぇぞ。


「遼ちゃんがっ」


遼太そんなことには


敏感なんだな…


つか、梨央に言うなよなぁ

「遼太の言うことなんか


信じんなよ。」


つってもちょっと…


「だって部屋片付けてる


じゃん!?」


…無理があるか。


「まあ、お前には


関係ねーだろ?」


邪魔とかすんなよ


「関係あるもんっ


お兄ちゃんが彼女連れて


くんの初めてだし!」


それもそーだな


「挨拶するもん♪」


「挨拶ね‥」


でもな、梨央?


顔に邪魔してやるって


かいてんだよ…。











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