あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「あっお兄ちゃんっ!もう帰ってたんだ?」
ニコッとこっちを向く
何が、あっお兄ちゃん!
だよ。
気づいてたくせに…
「これはー
彼女さんの靴?」
百合の靴を物欲しそうに
ジロジロ見てる。
「だったら何」
「わぁーやっぱりー?」
目、輝かせすぎだろ。
「梨央挨拶してくるねー」
「あ゛?」
って言ってる間に
行っちまった…。
まぁ百合なら大丈夫だろ
俺はレモンティーと
アイスコーヒー、お菓子を
トレイに乗せて部屋に
入った。
「梨央、出てけよ?」
ドアを開けながら言う
そこには何やら嫌な空気が…
百合は助けて。の目を
してくる!
んで梨央は…泣いてる!?
はぁ?
いくら泣き虫だからって…
おかしいだろ。
百合に聞かねぇと
状況が掴めねぇ…
「百合、ちょっと
手伝ってくれねぇ?」
百合はこたえる
「あっうん。」
俺らは梨央を残して
部屋を出た。
「どうなってんだよ!?」
意味わかんねぇ…
「えとね…
梨央ちゃん?が
急に入ってきて、
名前教えてもらってー
なんかジロジロ見られてー」
「……。」
んー?
「流石、勇輝の妹さん!
めちゃめちゃ可愛いね?
って言ったら、
ありがとうございます。
あの…お兄ちゃんの
彼女さんに言っていいのか
分からないんですけど
伝えたいことが…
って言ってきてー」
言いたいことぉ?
梨央のやつ…
また余計なことを…