あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「あっ、私今日は


送ってくれなくて


いいや。ごめんね?」


これで大丈夫…かな?


勇輝は、


「はぁ?何言ってんの?


別に送るし。」


うっ、平然と


かわされた……


「でも、私これから


ちょっと友達に会いに


行くし…」


はい。もちろん嘘です

勇輝は蔑むような目で


「へぇー?」


と言う。あれ?


やっぱりバレてる感じ


かな?…怖いよー


「だっだからまた


明日ねっ!バイバ…」


「ちょっと待て」


帰ろうとした所に


腕を引っ張られた


「えっ!?」


「ほら、ちょっと


寄ってけよ?」


待って、待って!


これじゃ意味ないじゃん


「あの…私早く


行かないと…ねっ?」


苦笑いしながら


勇輝の手を外そうと


する。


「彼氏とその友達と


どっち選ぶわけ?」


そんな真剣な目で


言わなくてもいーじゃん!?

私は余計焦る。


「そ、んなの


選べな…」


と言おうとした私を


勇輝は壁にトンっと


押した…


私の顔の両横には


勇輝の手が、私を


逃がさないように


壁につけている。


あは、ヤバいかも…


「もぅ一回言ってやろうか?

お前は彼氏とその架空の友達

どっちを選ぶわけ??」


あ、あはは。


「彼氏です…。」






「なんか飲むー?」


「あ、なんでも。


勇輝と同じので…」


結局、こんな展開に…


はぁ~






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