あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「おはよー」
千香がポンと肩を叩き、
声をかけてくる。
「あ、おはよぉ」
ふあああ。考えすぎて
寝不足だ…
「ちょっ、百合っ!
何コレ!?」
千香は何かに驚いている
「ふぁ?何が?」
「あんた何がって…
…ま、いいわ。また
後でたっぷり話聞いて
あげる♪」
「はあ?」
首を傾げてる私をよそに
千香はスキップで
廊下に出て行った。
なんだ、あいつ…
「あ、勇輝おはよ」
最近、心配してくれてるのか
勇輝はサボりがちの
授業もほとんど出てくれてる
なんか、もぅあんまり
ヤンキーとは言えない
ような…はは。
女子の皆さんは勇輝が
毎日いっぱい見れて
嬉しそうですけどね…
「あ、おはよ///」
なぜ、そこで
赤くなる??
分かんないなぁ。
勇輝が鞄を机に置いて
こっちに向かってきた
ほよ?
赤い顔してコソコソと
話してくる。
「お前、昨日あんなことが
あってよく普通に
出来るな?」
あんなこと?
なんかあったっけ?
「はぁ。普通女子のが
こういうの恥ずかしがる
もんだぜ。」
カチン!
「昨日も言ったけどさ
私を一般常識と一緒に
しないでくれるっ!?」
「へーへー」
何その言い方!
前へ歩いていく勇輝を
睨みつける私。
にしても今日も一段と
カッコいい…///////
歩く姿とか…
「ねぇ、黒川くんて
もぅ歩く姿とかモデル
みたいじゃない?//」
「あー分かるー//」
何で同じ意見なの!?///