あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「おはよー」


千香がポンと肩を叩き、


声をかけてくる。


「あ、おはよぉ」


ふあああ。考えすぎて


寝不足だ…


「ちょっ、百合っ!


何コレ!?」


千香は何かに驚いている


「ふぁ?何が?」


「あんた何がって…


…ま、いいわ。また


後でたっぷり話聞いて


あげる♪」


「はあ?」


首を傾げてる私をよそに


千香はスキップで


廊下に出て行った。


なんだ、あいつ…


「あ、勇輝おはよ」


最近、心配してくれてるのか

勇輝はサボりがちの


授業もほとんど出てくれてる

なんか、もぅあんまり


ヤンキーとは言えない


ような…はは。


女子の皆さんは勇輝が


毎日いっぱい見れて


嬉しそうですけどね…


「あ、おはよ///」


なぜ、そこで


赤くなる??


分かんないなぁ。


勇輝が鞄を机に置いて


こっちに向かってきた


ほよ?


赤い顔してコソコソと


話してくる。


「お前、昨日あんなことが


あってよく普通に


出来るな?」


あんなこと?


なんかあったっけ?


「はぁ。普通女子のが


こういうの恥ずかしがる


もんだぜ。」


カチン!


「昨日も言ったけどさ


私を一般常識と一緒に


しないでくれるっ!?」


「へーへー」


何その言い方!


前へ歩いていく勇輝を


睨みつける私。


にしても今日も一段と


カッコいい…///////


歩く姿とか…


「ねぇ、黒川くんて


もぅ歩く姿とかモデル


みたいじゃない?//」


「あー分かるー//」


何で同じ意見なの!?///






< 271 / 310 >

この作品をシェア

pagetop