あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
1時間目~
「黒川…そうだな、
百合!
前出て答えなさい」
ちぇ、勇輝じゃ
ないのか。
私はコツコツと
ローファーの音を
出しながら前へ出る
…ザワザワ
ん、何かざわついてる?
もしかして答え
間違ってるとか!?
……いや、多分
合ってる。じゃ、何で?
ただざわついてるだけ?
私は耳を傾けた。
「ねぇヤバいよね?」
「うわ、だいたーん///」
「黒川がどうしたって?」
「ほら、見て見ろよ。あれ」
「うわ、マジかよ!」
「え~、でもぉ黒川さま
なら私してほしい」
「私だって!」
「ていうか、黒川百合
ほんとウザくない?
絶対、黒川さまに
無理やりヤらせてる
んだって」
「うっそ、ひどーい」
……ザワザワ
「おい、黒川?
もぅ戻っていいぞ?」
「…あ、はい」
何?どーゆうこと?
みんなから見えて…
勇輝にされたことで…
てか、私が勇輝に
させたー?はぁ?
…あ、首筋の!?
朝、勇輝が言ってたのも
それか。
これは確かに…大胆かも…
勇輝寝てるし!
なんかこの時間
気分わる~い…
…「あったり前じゃん!
そんなのつけてたら
誰でも気づくよ!?」
休み時間、なんか
千香に怒られてる…
「あ、千香が言ってたのも
これ?」
「っ?まだ気づいて
なかったの!?鈍っ!」
う~///うっさい//
「でも百合、意外と
堂々としてるよね?」