あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



1時間目~


「黒川…そうだな、


百合!


前出て答えなさい」


ちぇ、勇輝じゃ


ないのか。


私はコツコツと


ローファーの音を


出しながら前へ出る

…ザワザワ


ん、何かざわついてる?


もしかして答え


間違ってるとか!?


……いや、多分


合ってる。じゃ、何で?

ただざわついてるだけ?


私は耳を傾けた。


「ねぇヤバいよね?」


「うわ、だいたーん///」


「黒川がどうしたって?」


「ほら、見て見ろよ。あれ」

「うわ、マジかよ!」


「え~、でもぉ黒川さま


なら私してほしい」


「私だって!」


「ていうか、黒川百合


ほんとウザくない?


絶対、黒川さまに


無理やりヤらせてる


んだって」


「うっそ、ひどーい」


……ザワザワ


「おい、黒川?


もぅ戻っていいぞ?」


「…あ、はい」


何?どーゆうこと?


みんなから見えて…


勇輝にされたことで…


てか、私が勇輝に


させたー?はぁ?


…あ、首筋の!?


朝、勇輝が言ってたのも


それか。


これは確かに…大胆かも…


勇輝寝てるし!


なんかこの時間


気分わる~い…




…「あったり前じゃん!

そんなのつけてたら


誰でも気づくよ!?」


休み時間、なんか


千香に怒られてる…


「あ、千香が言ってたのも


これ?」


「っ?まだ気づいて


なかったの!?鈍っ!」


う~///うっさい//


「でも百合、意外と


堂々としてるよね?」













< 272 / 310 >

この作品をシェア

pagetop