あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
◆最初で最後の温泉旅行!?
「逆に私がお世話に
なりまーす♪」
奈美がふざけて言う。
「じゃあ行ってきます」
「気をつけてね?」
「はあい」
奈美と千香には
アリバイ作りまでして
もらってる。どころか
マジで2人で旅行行くらしい;
「じゃ、楽しんどいでね♪」
一言。だけどすごく
気持ちが籠もってると
思った。奈美、ありがと。
「うん、奈美たちもね?」
奈美とはそこで別れる
「さ、行くか」
曲がり角にもたれていた
勇輝が言う
「やった♪楽しみー」
勇輝に抱きつく。
早朝だから人がいない
とはいえいつもなら
絶対しない私の行為に
勇輝はギクシャクする。
付き合ってもう3ヶ月は
ゆうにたつのに、
こんなことで顔を赤らめ
合う私たちはちょっと
おかしいのかもねっ!
でも、昨日付き合い
始めたみたいに毎日が
新鮮で、楽しくて。
私、毎日が幸せです
って思わず叫びそうになる//
新幹線で2時間。
私たちが着いたのは、海
と自然が綺麗な温泉。
まずは旅館へレッツゴー♪
駅からバスで10分、
からの歩きで5分程。
のんびりと川沿いを歩く
「ね、勇輝!ここ
めちゃめちゃ空気が澄んでる♪
ほら深呼吸してみて!」
私はハシャぎまくり。
「百合、転ぶなよ。」
「分かってる!ねっ、
勇輝深呼吸ー」
「はいはい。スーハー…
…おっ、まじだ!!
何か気持ちいいな!」
ハハッと勇輝は笑う
「でしょ!?あっ、
見て。勇輝、魚っ」
川の魚が飛び跳ねた。
「やっべ。すげー
川にあんな大きな魚…」
2人で夢中//