あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】



「何それケンカ売ってんの?」

私は指をポキポキと鳴らす


「それは勘弁!」


勇輝は待った!の形をする


「すいません、俺は賢いです!」


それもなんかムカつく~


「自分で言うなよ!」

私は笑う。


「ひっでー!百合が言わせたくせにー。」


「ごめんって。」

お腹いたい。
久々にこんな笑ったなー


すると勇輝はいきなり 真面目な顔になって


「さ、終わったろ?帰ろーぜ」

とか言ってくる。


いきなり真面目な顔しないでよねードキドキする!


「お前すぐ顔赤くなるよなー」


とか言いつつ肩に手を回す


「やめなさい。」


パシッと勇輝の手を払う


あれ?払えない?


「俺、もう限界なんだ・・。」


とか言いながら キスしようとしてくる。



「無理!」


思いっきり拒否っちゃった



「・・・。」


この時、一瞬勇輝が 悲しいそうな顔をしたのを
私は知らなかったんだ。




「勇輝・・・?」


「何でもねーよ。つーかいつになったら百合はキスさせてくれんだ?」



「彼カノになったらー」


私は笑う。


「いつだよ・・・。」


勇輝はすねる。


「さあ、いつでしょー?」


その日は楽しく2人で 帰った。
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