あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
私は教室を出て、ゴミ捨て場に向かった。
女子がジロジロと私を 見つめる。
勇輝や爽也といた時は こんなの気にならなかったのにな。
ゴミを捨てると、1人の 女子に呼ばれた。先輩かな‥。
リンチっぽい。
その人に着いて行くと 案の定・・・・。
20数人に囲まれた。
25、26、27人かな…
多いね。
まあでも、全校生徒相手よりかなりまし?
ぼーっとそんな事を 考えてた。
「おい、どこ向いてんだよ!なめてんのかコラ!!」
スケバンぽい人が叫ぶ。
「今の状況分かってんのか?あぁ!?」
分かってます。はい。
「・・・・・。」
「無視ってくれてんじゃねーよ!?」
私はぼーっとその人を 見てた。
こんな人でも勇輝に惚れるんだな。あっ、でも勇輝ヤンキーだもんね。コクったのかな?
怒り狂っている女子生徒を
見回す。
みんな、暇だな・・・
「っ!?」