あんたなんてほんと大っ嫌い！ …嘘。大好き。【完】

「今まで言ってなかったけど私、黒川が大好きなの。」

千香…。


「なのに、雪仲を落とし入れた上に黒川にまでも媚び売って二股かけるなんて百合、あんた最低。どっちかとくっつけば応援してやろうとも思ってたけど、どちらともくっつく気もない。それどころかどっちも嫌とか言い出すし!?」


「・・・・。」


言葉が出ない。
確かに、勇輝も爽也も くっついてくるから めんどいとか、千香に 愚痴ってたけど…まさか。


「てことで、黒川とも雪仲とも離れな!百合。」


千香が話を締める。


「あったりめーだー」

「早く離れろボケ」

「あんたなんか全然可愛くないのよ!!」


「私達の黒川様と雪仲様を返して!!」



ブーッブーッ聞こえる。

～様ときたか。キモッ!!
逆にすげーわ。


「はぁ？」


やっちまったかも‥。
こーいうのって口答えだめ だっけ。ましてやはぁ？とか。やべーな。