あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
◇ほんとに?
でも、それは西崎の手だった
「ふざけないで下さいよ先輩。人見て言葉を選んで下さい。百合がそんな事言うわけない」
えっ、いきなり先輩口調!?
…その言葉を聞いた時 私の中に何か熱い物がこみ上げてきた。
「なっ!私の言うことよりその子のことを信じるわけ!?勇輝!」
「それが西崎の本性だよ」
グッと西崎が怯む。
「ねぇ、前のように里沙って呼んでよ?私達、より戻そう?」
2人、付き合ってたんだ…
「馬鹿な事言うなよ。もし、次こいつに手を触れたら誰だろうが容赦しねぇ。全員ぶっ殺す!!分かったか西崎!?」
勇輝は親指で首をかっきる
真似をしながら怒鳴った。
「分かっ・・・・た。」
「よし。えと、そこのヤンキーもどきみたいな女!」
勇輝はスケバンを指差した
スケバンはえっ?という 顔になる。
「俺は百合にベタ惚れで百合の事が大好きなんだよ!忘れんな!あと・・・コノ場にいる奴らはみんな大嫌いだ。二度と俺の前に現れるなよ!」
みんな、サーッと 青ざめる。
「分かったら、散れ。」