あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「めちゃ意外なセリフ」
私は口に出してた。
「やっぱ?」
勇輝も思ってたみたい…
「付き合いたいんじゃなかったの!?」
何?私の自意識過剰だったの!?恥ずかしっっ
つーかもう、勇輝の事好きだよ!!
「そりゃ、付き合いたいけど…百合の話聞いてるとさー何か、俺が近くにいなかったから急に愛しくなったんだろ!?」
私は頷いた。
「てことは、爽也が百合から離れたら爽也の事も好きになるかもじゃん?」
は?少し拗ねてる?
つーか・・・
「何言ってんの!?んな訳ないじゃん!!私は勇輝が好きだって言っ・・・」
勇輝は人差し指で そっと私の口を塞ぐ。
まるで
「ちょっと黙ってろよ」 とでも言うよーだ。
「だから、もっとベタ惚れにさせてやるっつってんの!!」
わー勇輝顔真っ赤。
「こっち見んなって…」
勇輝はフイと横を向く