あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】

クラスに入ると…

「めんどくせー」


黒川が喚く。
うるさい。



「ねっ、黒川さんめんどくさくない?」

私は目をそらして言った

「別に。」

嘘。ほんとはめんどい。



「なんだよ。しっかり人の顔見て話せよ」


黒川は突然私の顎を掴んで叫んだ。


「やめてよ!」


< 9 / 310 >

この作品をシェア

pagetop