あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】
「ほんといい加減にしないと殴るよ?」
いやほんとマジで。
「どーぞー」
ドスッ!
わ~鈍い音したー
「っっつ!!マジで腹殴りやがっ・・・て・・・」
わー痛そー
自分で殴っといて『痛そー』はないか。
「ちょ、何してんの百合!!」
奈美が焦る。
「だって、殴っていいって勇輝が言ったし?」
「ほんとに殴ると思わないでしょ!?」
奈美怖い・・・・
「お前…俺殴っていいと思ってんのかよ…」
つらそうに勇輝が言う
「だからー勇輝がいいって言ったんじゃん~?」
あんま私をナメてちゃ痛い目見んだから!!
「そ…じゃなくて…」
「分かってるって!でも、勇輝だって私、こんな性格だから慣れとかないと付き合えないよ!」
勇輝はマジかよって顔してる。
いつもの仕返しー
やられっぱの性格じゃ ないんでー。
私は笑顔で教室を出てった