あんたなんてほんと大っ嫌い! …嘘。大好き。【完】




なんだろ…爽也意外に反応少なかったな。


教室に戻ると勇輝と奈美が 待っていて、私に気付くと こっちにやってきた。



「爽也君なんて!!?」


意外にも勇輝より奈美 が先に私に話かけた。


「え?諦めないからだってさ。」


「諦め…ないんだ…」


え!?奈美が変。

そんな落ち込むとこ?

私の事考えてくれんのは 嬉しいけど…


私の考えを遮る様に 勇輝が私に話かける。


「やっぱあいつ一回シメとかないとな!」


えー?怖いー

「やめてよ~」

「センコーにバレん程度にやるから大丈夫だって!」


満面の笑み・・

これは大丈夫なの?


「あいつ、ぶっ殺す!!」


物騒な事言ってるよー

「やめて!!私の問題だし私が片付けるから!」


「は?いいっつの。」

「私がやる!」


「あ゛?」


現役ヤンキーは怖いよ~

「あんな?俺がお前を守ってやるっつってんの。分かる?」

「分かってる!」


ここまで来たら意地よ。意地!

「はあ~、大人しく俺に守られとけよ?」

ため息をつく。

「ヤダもん。」


引かないし!


「危険な時はぜってー助けるから!」



え?危険?







< 94 / 310 >

この作品をシェア

pagetop