病んでいく心 2



「このみ…」


俺はこのみの脱け殻をやさしく抱き締めた。


そして唇に口付けを落とした。


このみの小さくて赤い唇は、思っていたより冷たくて、


その感触が生きていた頃と違いすぎて、


とても気持ち悪かった。




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