春よ、来い
ただ僕は彼女を行かせたくない一心を、

きっといままでの2人の一瞬のすれ違いでたまっていた想いを、

彼女にぶつけたかった。

うまく通じたかどうかわからない。

でもどうしても今言いたかった言葉を打ち明けた。

彼女はうつむいていた。

僕はゆっくりと、そしてはっきりと自分の願いを彼女に伝えた。

「だから…もう一度考え直してくれませんか?」
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