東京+ラブクラフト









―――― いろんな予想をしてるうちに
景色はいきなり、雑踏の中へ





学校帰り
通学は定期だから、途中で降りて
たまに友達と寄ったりする
見慣れたドラッグストア



ゲラゲラ笑う人
カラオケのチラシ配る人
酔っ払いながら、歌うたってる人





そんな中
ハルトさんが見上げたのは
看板に、たくさんの電球があり
一階がカラオケ受付けになってるビル
四階と五階が、ボックスになってるらしい





こんな日だから
待ち合い室は、人で溢れてて
その様子を覗きながら
別に移動していくカップルもいた





そんなザワついた自動ドア横に
口を開けてる、灰色の入口



狭い階段

ルウちゃんは手摺りをつかんで昇る





すぐに突き当たり

何も表示のない黒いドアを
躊躇するコトなく開けて
「 こんばんはー! 」と挨拶し
元気よく入って行った









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