東京+ラブクラフト






… なんか
クーポンもらったハルトさんの顔が
ホンキで嬉しそう





「 少しやってくなら、荷物預かっとくよ

今日明日は、深夜まで開けてるから



―――― あ、いらっしゃい! 」





チリンと音

入って来たのはYシャツ
ラメってるベストに蝶ネクタイ
金色の髪の男の人





「 こんばんは〜!

遅くまでやってて、マジで助かりま〜す!
ケーキいただきに参りま…! 」



「 はい 少しお待ち下さいね 」





店員さんは、奥へと入り







――― そして突然



にこやかに入って来たはずのそのヒトが
冷や汗かいて、動きを固めてしまった





…… どうしたんだろう





「 ――― ルウ

そうさせて貰って、少し遊んで行こうか
やりたがってたでしょう?ビリヤード 」



「  うん!!やりたい!! 」





「 ―― いい? 」





私の方を向いた、ハルトさんの視線



「 は、はい! 」






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