東京+ラブクラフト
このビリヤード場には
ケーキ屋さんと 同じビル
階の数字が消えてたりする
古いエレベーターで昇って来た
手動のガラス扉があって、すぐに受付
部屋はそこから、見渡せる位の広さで
市松模様の床と
天井の傘付きランプの辺りで
タバコの煙が、白く漂ってる
お客さんの大半は
手首の上まで、Yシャツをソデまくりした
仕事帰り風のオジサン達
英語のクリスマスソング
ショーワっぽい店内は、なにげに混んでる
「 ただ、落とせばいいんですか? 」
頷くハルトさんが
受付から運んで来たのは
カラフルなボールが詰まった
黒いトレー
後は、壁のラックに立て掛けられた
先の方が細くなってる長い棒を
それぞれ私たちに、渡してくれた