東京＋ラブクラフト

英字、緑の画面、十字のレーダー
その中心に点滅してるのは、真っ赤な光





「 ……なぁに？　これ　　ゲーム？ 」





私に抱き抱えられたままだから
右へ左へ、首を廻しているルウちゃんを
いったん 床に降ろした





「 ううん！違うよ！


―――― これはねぇ… 」






その時ﾄﾄﾝ、と
後ろから肩を叩かれる


思いっきり振り向いたら
頬にﾊｹﾞしく、何かささった



「　…ゥごっ！！！ 」






「　急に走るから、驚いたでしょう 」





頬にささったのは、ハルトさんの指



「　ごっ…　ごめんなさぃ！！　」






私たちの後ろから、覆いかぶさる様に
のぞき込むのは、涼しい声



そしてすぐに
それが何か分かったみたいで
口の端に、笑みを浮かべた








「 …… ああ　 " Santa claus "か 」



「　はいっ！！」





「 ――… ぇええええええっ？！ 」





ルウちゃんは 目を見開き
背伸びしながら 画面にくぎづけになった







「 ――… ルウ　これね

赤いのが、トナカイの鼻だよ 」