東京+ラブクラフト
――― そう笑ったハルトさんの顔は
信じられないくらいに優しくて ――
「 ―――…ならさっきも一緒に
手、つなげばよかったじゃないですか!
あーいう風に道歩くって
すっごいコドモ ウレシくないですか?! 」
「 … そうなの? 」
「 ―――… そうなの? …って 」
「 した事がないから、判らない
それに
――――… 触れるのが 怖いよ 」
「 ―… 服とか
着せて、あげてるじゃない ですか… 」
ハルトさんは 白い息
すごくセツナイ表情で
私を見てからニコッと笑って
そのまましばらく 空を見てた ―――