東京+ラブクラフト









しゃがんで
冷蔵庫の明かりに照らされたまま
そうコトもなげに言って
私の顔を見上げた









「 わ… 私


――― 余計なコトしたのかなって

家、帰るとか 平気なのかなって… 」







着替える時に見た
根性焼きの痕みたいなモノ
水槽前の、彼女のコトバ ――――







「 元凶は だいぶ以前に男と逃げた

だから、今はもう平気なんだ





でなければ俺は
ルウを手元から 離したりしない ―― 」







ハルトさんは

冷蔵庫のドアを閉めた











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